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Thu.

うつとは・・・

うつとは・・・

(1) 5人に1人がかかる病気です
うつ病は「こころの風邪」と言われるほどよく見かける病気です。
一生の間にうつ病にかかる率は、男性ではおおよそ六人に一人、女性では
四人に一人の割合です。風邪と思って放置すると肺炎となり重大な事態に
なることがありますが、うつ病でも、早めに対応しないと、仕事ができなくなったり、
自殺を考えたりするような重い状態にもなることがあります。日本では、
うつ病が年々増加していることが知られています。この数年日本人の自殺数が
年間3万件をこえ、大きな問題となっていますが、うつ病等の心の病気に
かかっていながら、治療に結びついていなかった人の比率が高いとされています。
うつ病は、気分障害という病気の一種です。気分障害には、気分が高ぶり・
誇大的になり・活動性が異常に高まる「躁状態」と「うつ病の状態(うつ状態)」を
繰り返すものがあります。しかし、最も多いのは、うつ状態が中年期にはじまり、
再発と軽快を繰り返すタイプです。

(2)うつ病の主な症状・・・心とからだと両方に現れることが多い
心の症状:気分の落ち込み(悲しい、憂うつ、ふさぎ込む)
     悲観的に考える傾向(他人に迷惑をかけた、お先真っ暗、自分は無価値)
     しばしば自殺を考えがちです。
     意欲の減退・思考の渋滞(何事も億劫、根気続かない、
     判断がつかない、処理速度低下)

  2週間以上このような症状が続いていると、うつ病の可能性が高いです。 

身体の症状:不眠(寝付きが悪い、眠りが浅く中断しがち、早朝に覚醒)
      食欲低下(体重減少を伴う、以前の好みにも食欲が湧かない)
      性欲低下
      不定愁訴(身体的原因のない頭痛、肩こり、腰痛)

(3)うつ病の原因や悪化の要因
まだ、うつ病の本当の原因は解明されていません。しかし、うつ病には
過労などのストレスの蓄積および、ストレスやストレス要因への対応がうまく
ゆかないことが、うつ病の発症や悪化に関係します。

例えば、几帳面で、完璧主義で、責任感の強い人はうつ病の発症や悪化の
危険性が高いようです。ですから、うつ病の方には、勉学や仕事でも一生懸命に
努力して、周りからの評価の高い人も多いのです。これらの人々は弱音をはかずに
自分を追いつめて頑張りすぎてしまいがちです。なお、からだの病気やアルコール・
依存性薬物などの使用の後に、うつ病がひき起こされることもあります。

(4)うつ病の治療と周囲の対応のポイント
多くの病気と同様に、うつ病の場合にもできるだけ早く病気に気づくこと、
気づいたらできるだけ早く治療をすることが大事です。うつ病の治療は大きく分けて、
a.薬の治療 b.休息の確保 c.心理社会的治療 d.周囲の理解と適切な対応 
が挙げられます。ほとんどの例で治療により症状は改善します。
再発の危険性もあり、症状のない時期にも服薬したり・ストレス対策を強めたりが
必要となる場合もあります。
a.薬の治療:抗うつ薬を使用します。再発の予防のため、気分安定薬を併用することがあります。
b.休息の確保:特に悪化が進んでいる状態では、これが重要です。自殺傾向の強い場合など、
入院が必要となる場合もあります。
c.心理社会的治療:本人のつらさを受け止め、病気の理解をはかる
支持的精神療法とともに、認知療法が有効とされています。また、家族等の
周囲の人々の理解を深めることも重要です。
d.周囲の理解と適切な対応:病気の特徴を理解したうえで、励まさない、
ムリに気晴らしに誘わない、治療と休息を最優先で確保、退職等の大切な決定は
病状改善後に先送り、自殺のサインに注意、医療・保健専門職と協力、を要点として
挙げます。勤労者の場合、病休およびその期間の身分や所得が確保できることも重要です。

気分の落ち込み、不眠症、慢性疼痛、疲労・倦怠感などで困っているなら、
悩まず病院に足を運んで見て下さいね。
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